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  評判2歳馬の期待値(放談A&放談X)
2015/12/24更新
フランドル
牡 父:キングカメハメハ  母:ソニックグルーヴ  栗東・藤原英厩舎
祖母がエアグル−ヴという良血馬。兄姉に目立った活躍馬はいないが、キングカメハメハ×エアグルーヴ一族という配合はドゥランテ、ルーラーシップらを輩出している期待値の高い配合だ。12月中旬に栗東・藤原英厩舎に入厩。『脚元の弱い一族なので時間を掛けて調整してきた。まずはゲート試験合格を目指す』とのこと。かなりの素質を秘めていそうな好馬体。年明けデビューでも注目しておきたい1頭。
ミーハー値:18  放談Aの期待値:80  放談Xの期待値:60
エルプシャフト
牡 父:ディープインパクト  母:ビワハイジ  栗東・角居厩舎
 GI6勝のブエナビスタを筆頭に、兄姉には重賞勝ち馬がズラリ。日本競馬界トップクラスの繁殖成績を残しているビワハイジの注目の産駒。本馬は中央8勝のトーセンレーヴ、11年阪神JFの勝ち馬ジョワドヴィーヴルの全弟にあたる。ここまでは成長を促すためのスロー調整だったが、その甲斐あって産地馬体検査受検時には400キロそこそこだった馬体が現在は470キロ近くまで成長した。ただ、『こちらが考えていたよりは緩い成長曲線。胃潰瘍になるなど、まだ精神面での幼さが目立つ』とのこと。年初には入厩できそうだが、POG期間内の大成はやや厳しいかもしれない。
ミーハー値:504  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:25
2015/12/17更新
マイティーゴールド
牡 父:ゴールドアリュール  母:マイティースルー  美浦・尾関厩舎
母のマイティースルーは中央4勝。近親にはスルーレート(05年フラワーC2着)、ハイアーレート(13年札幌2歳S3着)がいるなど、大物こそ不在だが堅実駆けする産駒が多く出ている一族。本馬もまずまずの活躍が期待できそうだが、10月下旬にデビュー直前で脚部不安を発症するアクシデント。その後は順調に回復したものの、やはり570キロ(12月上旬計測)ほどの超大型馬では脚元の不安は常に付きまとうだろう。陣営も『それなりに走ってくれそうだが、強い負荷をかけた時にどうかが心配。注意深くやっている』と攻めきれない様子だ。
ミーハー値:2  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:60
ノンゼロサム
牝 父:Speightstown  母:Winendynme  栗東・西園厩舎
ドラフト時には『小倉2歳S当確!』との声も聞かれたほどだが、ゲート試験合格直後に骨端炎を発症。その後も腫れやムクミを繰り返し、順調さを欠いていた。仕切り直しのデビュー戦(11月28日京都ダート1400m)ではたった1頭除外(フルゲート16頭に対し17頭投票)という不運に見舞われ、その直後に損傷率30%の屈腱炎を発症。近年でも例を見ないほど頓挫続きの馬だった。素質は感じさせた馬だけに残念。
ミーハー値:24  放談Aの期待値:0  放談Xの期待値:3
2015/12/10更新
ウルトラバロック
牡 父:ヴィクトワールピサ  母:レンII  栗東・松田国厩舎
母はイタリアの2歳牝馬チャンピオンで、繁殖としても03年の紫苑Sを勝ったレンドフェリーチェや 07年の秋華賞2着馬レインダンスを輩出。近年は活躍馬に恵まれていないが、2歳戦好調のヴィクトワールピサ産駒を父に持つ本馬に改めて期待したいところだ。『まだスピード不足の印象はあるが、背腰の緩さが解消されれば問題なさそう。スタミナとパワーはあるので、まずはタフな中京芝の長めの距離から』と関係者。今週日曜の中京芝2000m新馬戦でデビュー予定。初戦からというタイプではないが、素質の高さに期待したい。
ミーハー値:26  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:30
マクスウェル
牝 父:ハービンジャー  母:ジュピターズジャズ  栗東・藤岡健厩舎
半兄スズジュピター(父タニノギムレット)は07年の東スポ杯2着馬で、その全弟のアドマイヤジャズは12年のセレクトセールで5000万を上回る高値で落札された。母が中央未勝利だったことを考えれば産駒の評価は 軒並み高い印象で、決して軽視はできない一族ではある。現在はNFしがらきで調整中。『じっくりと基礎体力の向上に努めてきた。順調のひと言。年内には(トレセンに)入れたい』とのこと。入厩態勢は整いつつあり、デビューまではそう時間を要さないだろう。唯一の不安は430キロという小柄な馬体か。ハービンジャー産駒は馬格のある馬に良績が集中しているだけに、馬体の成長は必須だ。
ミーハー値:0  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:15
2015/12/03更新
ルールブリタニア
牝 父:ディープインパクト  母:ミュージカルウェイ  美浦・国枝厩舎
全姉に今年のオークスと秋華賞を勝ったミッキークイーンがいる良血馬だが、昨年12月に右前脚球節部に腫れを発症。その影響もあって、騎乗運動を再開したのが7月初旬と大きく出遅れたのが痛かった。現在は『着実に良化はしてきた。年末年始辺りの入厩を目標に調整している』とのことだが、『まだ弱いところがあって、強く攻められない現状』のようで、入厩→即デビューとなるかは微妙なところだ。12月に勝ち上がったミッキークイーンでさえ桜花賞出走は叶わなかっただけに、今後は時間との戦いにもなる。
ミーハー値:138  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:10
サトノマルス
牡 父:ディープインパクト  母:ゴッドフェニックス  栗東・池江厩舎
現役時代は中央3勝の成績で繁殖入りしたゴッドフェニックスだが、その母ロンドンブリッジは 98年の桜花賞2着馬で、兄姉には04年オークスを勝ったダイワエルシーロ、重賞2勝のビッグプラネット、中央7勝のダイワディライトなど活躍馬多数。一般的に相性が悪いとされるディープインパクト×母父Roberto系(ブライアンズタイム)だが、牝系の優秀さを考えれば軽視は禁物だろう。8月下旬に入厩し、9月上旬にはゲート試験合格。その後は放牧に出され、11月上旬に再入厩した。『いかにもディープインパクト産駒らしいバネを持っている。スピードタイプの馬が多い牝系だが距離は持つ』と関係者。
ミーハー値:8  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:50
2015/11/26更新
コアコンピタンス
牡 父:キングカメハメハ  母:スティンガー  美浦・国枝厩舎
母スティンガーは現役時代に98年の阪神3歳牝馬S(現・阪神JF)など重賞5勝。繁殖としても中央7勝のサトノギャラント(父シンボリクリスエス)、14年NHKマイルC3着馬キングズオブザサン(父チチカステナンゴ)を輩出している。本馬は5月下旬に入厩したものの、まだ思うような動きになかったことから放牧に出されていた。11月上旬に再入厩したが、『まだ気性が後ろ向きで反応がいまひとつ。1度競馬を経験してからどう変わるかだろう』とのこと。やや本格化には時間が掛かりそうな雰囲気だ。一応のデビュー戦は12月6日の中山ダート1800mを予定している。
ミーハー値:131  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:30
マグナムインパクト
牡 父:ディープインパクト  母:ミスペンバリー  栗東・藤原英厩舎
やや重厚な印象は拭えないが、1歳の頃から『雰囲気が他馬とはちょっと違う』と話題になっていたのが本馬。藤原英調教師の意向もあり、夏場は基礎体力の強化に重点を置いて調整されてきた。ようやく入厩態勢が整ったとのことで、今月中の入厩を視野に最終調整が行われている。見て呉れだけなら全兄エタンダール(12年青葉賞2着)よりも間違いなく上なだけに、入厩後のトレーニングで馬体が絞れてくれば面白い存在になりそうだ。
ミーハー値:11  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:20
2015/11/19更新
ショパン
牡 父:キングカメハメハ  母:エアグルーヴ  栗東・角居厩舎
アドマイヤグルーヴ、ルーラーシップを筆頭に計10頭の産駒で38勝を挙げ、内13勝が重賞勝ち。繁殖牝馬としても歴史に名を刻んだ名牝エアグルーヴの最後の産駒。本来なら最大級の期待を掛けたいところだが、8番仔グルヴェイグ以降は、種付けせず→ラストグルーヴ(1戦1勝で引退)→流産→不受胎と近年は勢いに陰りが出てきた印象。本馬に関しても、『他馬よりも調整が遅れていて、基礎体力をジックリつけている段階。焦る血統ではないので、年明けぐらいからゆっくり始動できればいい』というのが今夏の話。ようやく入厩までたどり着いたが、『まずはゲート試験合格を目指す。デビューに関しては白紙』とのこと。もともとが晩成タイプの多い一族だけに、POG期間内は温かく見守った方がいい。
ミーハー値:285  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:15
ハマヒルガオ
牝 父:クロフネ  母:ミスアンコール  美浦・堀厩舎
祖母にダート重賞6勝のブロードアピールを持つ良血で、半姉のテンダリーヴォイス(父ディープインパクト)は今年のアネモネS勝ち馬。この厩舎らしく、馬の成長に合わせてここまでじっくりと調整されてきた。その甲斐あって『6月に入厩した時は心身共に頼りない印象があったが、今は大分しっかりとしてきた。いいスピードとパワーを持っている』とのこと。今週の新馬戦(月曜東京芝1600m)に出走予定。
ミーハー値:4  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:55
2015/11/12更新
カントリーロード
牡 父:キングカメハメハ  母:アグネスショコラ  栗東・高橋義厩舎
母系にはスキーパラダイスの名もある血統馬だが、特筆すべきは母アグネスショコラとキングカメハメハの相性の良さ。ゴールデンチケットが09年の兵庫CSを勝ち、ロワジャルダンは先日行われたみやこSを快勝。サンプルが少ないとはいえ、重賞勝ち率は100%。それ以外(他7頭)に目立った産駒がいないことからも、この配合なら大きな期待を持てそうだ。10月下旬に入厩。まだ力強さに欠ける印象も、主戦場となるダート戦はこれからの時期にいくらでもある。焦る必要はない。
ミーハー値:12  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:25
ケイブルグラム
牡 父:ディープインパクト  母:ジンジャーパンチ  美浦・国枝厩舎
半姉ルージュバックは今年のオークス2着馬。その後、一頓挫はあったものの、順調ならば間違いなく牝馬戦線の主役を張れる素質馬だ。父がディープインパクトに変わって牡馬に出た本馬はさらなる期待が持てそうだが、『これからの馬。まだまだの印象で、現時点で姉と比べるのはかわいそう。競馬を使いながら力を付けていってくれれば』と意外にも関係者のトーンは低い。11月21日の東京芝1800mでのデビューを予定しているが、初戦から能力全開とはいかないだろう。長い目で見守りたい1頭だ。
ミーハー値:229  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:35
2015/11/05更新
ダイワウィズミー
牝 父:キングカメハメハ  母:ダイワスカーレット  栗東・松田国厩舎
GI4勝の名牝ダイワスカーレットの4番仔。初仔のダイワレーヌ(父チチカステナンゴ)こそ大ゴケしたが、以降はダイワレジェンド(父キングカメハメハ)、ダイワミランダ(父ハービンジャー)とまずまずの活躍を見せている。父も母も管理した松田国調教師の元でそろそろ大当たりが欲しいところだが…。『厩舎で基礎からジックリやっていく』の言葉通り、5月の入厩からここまで一度も放牧に出さずに乗り込まれてきた。師を筆頭に関係者の熱意を感じるが、肝心の動きに関しては物足りなさが残る。乗り込み量は十分足りているだけに、成長途上ということはあっても仕上がり途上ということはないだろう。現時点ではそれほど恐れる存在ではなさそうだ。
ミーハー値:195  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:15
オーダードリブン
牡 父:ディープインパクト  母:コマーサント  美浦・加藤征厩舎
全兄ベストディールは12年の京成杯勝ち馬。以降は不受胎が続いていたため久々の産駒となるが、『夏を越して全ての面でパワーアップした。遅生まれ(5月)でまだ良くなる余地を残しているが、現時点でも性能の高さを窺える』と関係者の期待は高い。デビュー戦は11月14日の東京芝2000mをルメール騎手で予定。同レースにはサンデーレーシングの評判馬も出走する予定で、見応えのある新馬戦となりそうだ。
ミーハー値:13  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:55
2015/10/29更新
タンタビクトリア
牝 父:ディープインパクト  母:タンタスエルテ  栗東・友道厩舎
全姉パララサルーはオープン特別2勝を含む中央4勝馬。半兄タンタアレグリア(父ゼンノロブロイ)も青葉賞2着、菊花賞4着など今年のクラシック戦線で活躍した。期待の血統馬に違いないが、今春に右前脚内側の繋靭帯の炎症が判明。この影響で夏場にペースアップできなかったのは痛恨だ。現在は症状が落ち着いてきたとのことだが、ハロン20秒〜22秒のペース。よほどの突出した何かがないと春のクラシックでの活躍は厳しいだろう。
ミーハー値:94  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:10
トウショウビクター
牡 父:ステイゴールド  母:スイープトウショウ  栗東・今野厩舎
GI3勝馬スイープトウショウに父ステイゴールド…字面だけで気性面に問題がありそうだが、現時点では『それほど手は掛からない』とのこと。ただ、成長が他馬よりも遅く、今夏には腸捻転の手術を行っている。術後は順調に回復し、間もなく入厩態勢も整うようだが、POG期間内から能力全開を期待するのは酷かもしれない。
ミーハー値:48  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:30
2015/10/22更新
オージャイト
牝 父:キングカメハメハ  母:ジェダイト  美浦・加藤征厩舎
障害無敗(4戦4勝)で今年の東京ハイジャンプを制したサナシオンを筆頭に、兄姉全てが勝ち上がっているこの血統。その堅実さだけではなく、かなりの能力を予感させる産駒もいたが、母譲りの気の悪さで出世を妨げてしまった感もある。本馬は『多少気を抜く面が見られるけど、性格は兄姉の中でも素直な方』とのことで、まずは一安心といったところか。10月初旬にゲート試験合格済。現在は『背腰の緩さが残っている』ため放牧中だが、年内デビューは十分可能だろう。
ミーハー値:3  放談Aの期待値:10  放談Xの期待値:20
レーヴァテイン
牡 父:ディープインパクト  母:レーヴドスカー  美浦・堀厩舎
説明不要のこの母に待望の父ディープインパクト。本来ならば最注目の存在ではあるが、今年はどうもキナ臭い。1歳時に右後脚膝部分を手術(カルシノーシス)しており、2歳夏にはその部分に水が溜まってペースダウン。その後も、両前脚の首から腕にかけての筋肉に張りが出るなどして順調さを欠いている。当然、『さすがに休んだ期間が多いので中身が伴っていない』とのことで、年明け以降のデビューが確定的だ。『放っておいても勝手に走ってくる』と言われた血統だが、今年に限ってはそれはPOG期間内ではなさそうだ。
ミーハー値:264  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:30
2015/10/15更新
マカヒキ
牡 父:ディープインパクト  母:ウィキウィキ  栗東・友道厩舎
全姉に重賞2勝馬ウリウリや中央4勝のエンドレスノットがいる血統。この配合では初の牡馬ということで期待が大きい1頭だ。『マジメ過ぎる面があるので距離に不安はあるけど、今のところテンションは落ち着いている。とにかくバネがある馬で本当に楽しみ』とは関係者。CWでの追い切りでは2歳新馬としては破格の好時計を連発。性能の高さは疑いようがなく、金子オーナー悲願の朝日杯FS制覇も現実味を帯びてきたのではないだろうか。今週日曜の京都芝1800mをデムーロ騎手でデビュー予定。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:95  放談Xの期待値:90
キングオブアームズ
牡 父:ディープインパクト  母:アーマイン  美浦・藤沢和厩舎
母アーマインは米GI勝ち馬。まだ目立った活躍馬は出ていないが、『この血統でついに大物が出た』と噂されている本馬。管理する藤沢和調教師も『あれはちょっとモノが違う』と鼻息が荒いようだが、現時点では目立った動き・時計を披露しているとは言い難い。この厩舎特有の調整と言えばそれまでだが、やや過大評価の印象は否めない。過去にはシェーンメーア、デインヒルブロンコなども同様の評価でコケたことがあるだけに、静観するのが賢明ではないだろうか…。
ミーハー値:45  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:45
2015/10/08更新
ウムブルフ
牡 父:ディープインパクト  母:ウミラージ  美浦・堀厩舎
早くから社台TCの一番馬と噂されていた本馬。調教ではモーリスら厩舎のGI馬と併せ馬を行うなど、期待の高さが伺える。『かなり気持ちが入っている馬で、調教でも行きたがる面をよく見せている。未知な部分が多く、いざレースに行ってみないことには…』と陣営は慎重だが、それでも『性能・素質はピカイチ。走るのは間違いない』とのこと。今週10月11日の東京芝2000mをルメール騎手でデビュー予定。
ミーハー値:111  放談Aの期待値:80  放談Xの期待値:50
レッドアルバ
牡 父:キングカメハメハ  母:イタリアンレッド  栗東・石坂厩舎
重賞3勝を挙げた母イタリアンレッドだが、初勝利は3歳の8月で重賞初制覇は5歳の7月。遅咲きのイメージが拭えないが、初仔となる本馬にもそれが継承されているようだ。『体力的にも精神的にもまだまだの印象。成長曲線は母に似ているので、いずれは走ってくると思うが…』とは関係者。現時点で入厩しているように順調ではあるが、今週の坂路調教では目一杯に追われて4F60秒0(終い14秒8)とサッパリ。『焦らずゆっくりやっていくと思う』とのことで、POG期間内の活躍という点では厳しい印象がある。
ミーハー値:44  放談Aの期待値:10  放談Xの期待値:5
2015/10/01更新
エレーデ
牝 父:ディープインパクト  母:ローブデコルテ  栗東・松元茂厩舎
母ローブデコルテは07年のオークス勝ち馬。初仔で半姉のスイートメドゥーサ(父アグネスタキオン)もクラシック候補の呼び声が高かったが、2戦連続競争中止と能力を発揮できないまま繁殖入りした。その半姉と比べても『気性面はこちらの方が素直で従順』とのことだが、9月初旬に入厩後に脚部不安を発症。現在は放牧に出されている。今後は『成長が追いつくまでは様子を見る』とのこと。素質はあってもこの時期に順調さを欠いているようでは…。
ミーハー値:167  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:20
レッドアヴァンセ
牝 父:ディープインパクト  母:エリモピクシー  栗東・音無厩舎
半兄にリディル(重賞2勝)、クラレント(重賞6勝)、レッドアリオン(重賞2勝)らがいるPOGではお馴染みの血統。不慮の事故で早逝した全姉レッドベルダを除けば、産駒のオープン出世率は100%。当然、本馬にも大きな期待がかかる。『今年に入ってから馬体重は50キロほど増えた。成長力のある血統でまだ良くなりそう』とは関係者。待望の入厩を果たし、今後はデビューへ向けた調整を行っていく。『本格化は古馬になってからかもしれない』との話も聞くが、これまでの兄姉の実績からPOG期間内での活躍も十分可能だろう。無事なら大間違いはなさそうだ。
ミーハー値:129  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:60
2015/09/24更新
ヴィブロス
牝 父:ディープインパクト  母:ハルーワスウィート  栗東・友道厩舎
全姉ヴィルシーナは12年の牝馬四冠(桜花賞、オークス、秋華賞、エリザベス女王杯)を全て2着。後にヴィクトリアマイルを連覇(13〜14年)するなど牝馬戦線で活躍した。その全姉との比較では『やや成長がゆっくり。同時期の姉と比べると完成度では劣る』とのことだが、『入厩してから敏感な面を見せてるけど、能力は確か。京都デビューに向けてじっくりやっていく』と期待は高そうだ。姉が獲れなかったクラシック制覇を目標に、厩舎一丸となって調整をしている印象。現時点で物足りなさは残るものの、今後の成長次第では…を思わせる1頭だ。
ミーハー値:212  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:70
リボンフラワー
牝 父:ディープインパクト  母:バディーラ  栗東・池江厩舎
全兄ダノンプラチナは14年朝日杯FS勝ち馬。GI馬の全弟で馬主が元・調教師の池江泰郎氏ということで注目を集めている1頭。熱発で小倉開催でのデビューは延期となったが、9月中旬には再入厩を果たした。早くから『兄譲りのいいスピードがある』と評判になっていたが、『スプリンターにはしたくない』とは池江師。しかし、懸念されていた気性面の煩さは相変わらずのようで、これが改善されないことにはクラシックでの活躍は厳しそうだ。デビュー戦(10月10日京都芝1600m)はルメール騎手が手綱を取る予定で、名手の教育も必要不可欠だろう。
ミーハー値:102  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:20
2015/09/17更新
ネフェルティティ
牝 父:ゴールドアリュール  母:ラヴェリータ  栗東・松元茂厩舎
母ラヴェリータはスパーキングレディーカップ3連覇など、交流重賞で7勝を挙げた活躍馬。その初仔となるのが本馬だが、『従順な気性は似ているが、馬体は母よりもコンパクト。パワー一辺倒というタイプではないので芝でもやれそうな手応えがある』とのこと。9月初旬に入厩し、現在は秋のデビューに向けて調整を行っている。この父だけに過剰人気になることはないはずで、下位指名での手駒としては十分な活躍を期待できそうだ。
ミーハー値:7  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:30
ロゼリーナ
牝 父:キングカメハメハ  母:ローズバド  栗東・藤原英厩舎
母ローズバドは重賞2勝馬で、01年のオークス・秋華賞・エリザベス女王杯を2着に好走。母としてもGI3勝馬ローズキングダムを送り出した。その後は目立った活躍馬が出ていないが、『この血統から久々に良質な産駒が出た感じ。小柄な馬体は一族特有のもので心配はしていない。マイル辺りでキレ味を発揮するタイプ』と関係者はジャッジ。現在は年内デビューを目標に成長を促しながら調整されている。敏腕・藤原英調教師の手で久々の薔薇一族復活なるか注目だ。
ミーハー値:45  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:50
2015/09/10更新
レヴィンインパクト
牡 父:ディープインパクト  母:ニキーヤ  栗東・池江厩舎
半兄に種牡馬ゴールドアリュールがいるPOGでは言わずと知れたこの血統。これまでの産駒の傾向から、2歳時にデビューすればオープンクラスまでの活躍は約束されたようなもの。母は高齢でも、このアベレージの高さは見逃せない。『派手さはないが、優等生タイプで普段から手がかからない。やはりダートでこそのタイプだとは思うけど、調教で見せる終いの反応などは芝でも十分にやれる手応えがある』とは関係者。まずは芝デビュー(9月20日阪神芝1800m新馬戦)とのことだが、仮に芝で限界を見せてもダートで潰しが利きそうな点は心強いかぎり。
ミーハー値:75  放談Aの期待値:80  放談Xの期待値:70
パローマ
牝 父:ディープインパクト  母:ソルティビット  栗東・角居厩舎
半姉は2010年の三冠牝馬アパパネ。6番仔にして初めてサンデーサイレンス系種牡馬(ディープインパクト)が種付けされたが、『さすがに姉(アパパネ)と比べるのは酷だけど、動きや性格はよく似ている。早生まれのわりに成長の余地を残しているので、これからもっと良くなると思う』とのこと。アパパネは別次元だとしても、中央3勝のシュガーヒル(父クロフネ)、中央2勝のウラレナ(父キングカメハメハ)と他の兄弟もまずまず堅実な活躍を見せている。9月初旬には入厩しており、ここまでは順調な調整過程。大ハズレはないだろう。
ミーハー値:78  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:80
2015/09/03更新
アドヴェントス
牝 父:ジャングルポケット  母:アドマイヤサンデー  美浦・堀厩舎
全兄姉に08年のオークス馬トールポピー、11年の秋華賞馬アヴェンチュラ、重賞3勝馬フサイチホウオーがいる血統。『ジャングルポケットを付けていれば間違いない』と言われていた時期もあったが、アヴェンチュラ以降は3年連続(エンジェルフォール、エルミラドール、ムタード)で不発に終わっている。内2頭が未出走で引退したことを考えれば、能力以前の問題があるのだろう。同馬も7月上旬に入厩したまでは順調だったが、その後は疲れが出て、現在はウォーキングマシン中心の調整が続いている。『晩成血統なので馬のペースに合わせてゆっくりやっていく。年明けぐらいに使えれば…』と関係者に焦りはないものの、ダービールールのPOGでは不向きなのに違いない。
ミーハー値:136  放談Aの期待値:10  放談Xの期待値:15
レッドウィズダム
牡 父:キングカメハメハ  母:プレシャスラバー  栗東・角居厩舎
兄姉は重賞3勝のナリタクリスタル(父スペシャルウィーク)が目立つ程度だが、育成時代からかなりの評判になっていた同馬。『身体能力はかなり高い。乗り味も雰囲気も抜群にいい』とのことで、この母の最高傑作の呼び声も高い。6月初旬に入厩し、下旬にはゲート試験に合格。その後は基礎体力の向上を目的に放牧に出ていたが、8月下旬に再入厩を果たした。『気性面がキツくなってきた』点は気掛かりなものの、馬体・動きは以前よりも明らかに良化している。9月20日(阪神芝1800m)のデビュー戦が楽しみだ。
ミーハー値:47  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:40
2015/08/27更新
レッドシルヴィ
牝 父:ヴィクトワールピサ  母:ダンスーズデトワール  美浦・鹿戸厩舎
GI級の大物こそいないが、半兄にルルーシュ(12年アルゼンチン共和国杯1着)、ステージプレゼンス(10年きさらぎ賞3着)、オメガホームラン(12年ジュニアC1着)らがいるアベレージの高い血統。『この血統は牡馬じゃないと狙えない』とは放談Aだが、その牡馬でさえルルーシュ全弟のレッドウォーリアが中央だけでなく地方でも未勝利に終わった。近年は産駒の勢いに陰りが見えてきた印象もあり、新種牡馬ヴィクトワールピサを配した同馬も特筆すべき強調点はない。
ミーハー値:15  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:20
ブランカ
牝 父:ディープインパクト  母:スプリングチケット  栗東・安田隆厩舎
半姉カレンチャン(父クロフネ)が11年スプリンターズS、12年高松宮記念とスプリントGIを2勝したが、全姉カレンシェリーメイは400キロそこそこの小柄な馬体が影響してか、わずか1勝で繁殖入り。『この母はサンデー系種牡馬との相性が今ひとつ』との話も聞かれるように、“姉がGI馬のディープインパクト産駒”だからといって安易に飛びつくのは危険かもしれない。現に同馬も『なかなか飼い葉が身にならない』とのこと。現在は骨瘤で休ませていたこともあり、450キロ近くまで体は増えているが、さらなるペースアップをした時にこれを維持できるかどうかは疑問なところ。指名するにはリスクがある。
ミーハー値:9  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:30
2015/08/20更新
ドルフィンマーク
牡 父:ヴィクトワールピサ  母:レッドクローシュ  栗東・須貝厩舎
半兄ペプチドアマゾン(父アグネスタキオン)は13年の京都新聞杯2着→日本ダービー4着馬。同馬は4月初旬に入厩し、“須貝厩舎の速攻系”として話題にはなったものの、動きに良化気配が見られないことから6月初旬に放牧に出された。『走る方に気が向いていない感じだったので、リフレッシュを兼ねて』とのことだったが、7月下旬に帰厩してからも動きは大きく変わった印象がなく平凡なもの。速攻系どころか競馬で勝ち負けになるにはまだまだ時間を要しそうだ。
ミーハー値:18  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:10
ロイカバード
牡 父:ディープインパクト  母:アゼリ  栗東・松永幹厩舎
母アゼリは米GI11勝の名牝。初仔のアメリ(父Distorted Humor)が中央3勝、2番仔のアゼリナガッキ(父ゼンノロブロイ)は腰萎で中央未出走と、母の実績を考えれば物足りない繁殖成績だが、3番仔の同馬は待望の父ディープインパクト。これまで以上に期待値は高い。『調教を重ねるにつれ、華奢な部分は抜けてきた。今のところ脚元に不安もないので、晩秋ぐらいには競馬に使えると思う』とのことで、デビューにはもう少し時間を要しそうだが、ここまでは順調に来ていると考えていいだろう。血統的に晩成なのは間違いなく、POG向きという点では過信禁物だが、血統が血統だけに一発の魅力は秘めている。
ミーハー値:120  放談Aの期待値:50   放談Xの期待値:60
2015/08/13更新
アラバスター
牡 父:ハービンジャー  母:レーヴディソール  栗東・松田博厩舎
無敗で阪神JFを制し、桜花賞トライアルのチューリップ賞でも圧倒的パフォーマンスを見せたことから『牝馬三冠当確』の声も多かった母レーヴディソール。その直後に故障してしまったが、無事ならばさらなるタイトルの上積みがあったはず。当然、その初仔となる同馬にかかる期待は大きいが、『まだ成長途上のせいか、あまり母には似ていない。今後もっと前向きさが出てくれば変わってくると思うけど…』とやや微妙なジャッジ。父がハービンジャーでは母の持ち味だった切れ味が削がれる可能性もあるだけに、まずは様子見といったところか。今週日曜の札幌芝1800mでデビュー予定。
ミーハー値:206  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:20
ムーンクエイク
牡 父:アドマイヤムーン  母:リッチダンサー  美浦・藤沢和厩舎
重賞2勝のバウンスシャッセ(父ゼンノロブロイ)を筆頭に、中央5勝のホーカーテンペスト(父Hawk Wing)、中央4勝のフロアクラフト(父フジキセキ)など種牡馬不問で活躍馬を多く出している母リッチダンサー。POGでは指名しづらいアドマイヤムーン産駒でもこの母ならまずまず期待ができそうだが…。現状は『少し強い負荷をかけると脚元に疲れがでてしまう。全体的に非力な印象は否めない』とのこと。今春以降、2度のペースダウンがあるなど順調さを欠いている。まずは体質面での強化が急務だろう。
ミーハー値:19  放談Aの期待値:20   放談Xの期待値:10
2015/08/06更新
チェッキーノ
牝 父:キングカメハメハ  母:ハッピーパス  美浦・藤沢和厩舎
全兄コディーノは重賞2勝馬で12年朝日杯FS2着、13年皐月賞3着と活躍。その兄と同様に札幌開催でのデビューが予定されている。『入厩当初は頼りない印象も、調教を重ねるに連れてだいぶしっかりとしてきた。父が違うのもあるけど、姉のカーピングパス(父ハービンジャー)よりスピードがあって早い時期から活躍してくれると思う』と関係者。スケールという点ではコディーノと比べてはるかに劣る印象も、この兄姉(計5頭)は新馬戦【4.0.1.0】と初戦駆けする。1勝は手堅いか。
ミーハー値:88  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:60
ヨシノザクラ
牝 父:ディープインパクト  母:アジアンミーティア  美浦・荻原清厩舎
全兄ダコールは今年の新潟大賞典で重賞初制覇を達成し、半姉のルシュクルは母として先日行われた函館2歳Sを圧勝したブランボヌールを輩出。今勢いに乗っている血統だが、デビュー前から『(大山ヒルズの)今年の2歳の1番馬。持っているモノはダコールよりも上』と評価されてきたのがこのヨシノザクラだ。『もう少し体が成長すれば言うことなし。父譲りのいいバネを持っているし、馬名のように桜花賞には出したいね』と期待は大きい。今後順調に調整が進めば楽しみな1頭だ。
ミーハー値:62  放談Aの期待値:30   放談Xの期待値:20
2015/07/30更新
レッドアルソード
牡 父:ステイゴールド  母:フェアリーバラード  美浦・藤沢和厩舎
グラッツィア(父キングカメハメハ)、スーパームーン(父ブライアンズタイム)と半兄に2頭のオープン馬がいる血統。やや奥手のイメージもあるが、『この馬は早生まれだし、兄姉と比べても完成度は高い方。それでもまだまだ成長しそうな気配もある。ここからどう変わっていくか楽しみ』とのこと。 デビュー戦は8月9日の札幌芝1800mをルメール騎手で予定。Haloの3×3というクロスを持つ異色のステイゴールド産駒に注目。
ミーハー値:37  放談Aの期待値:70  放談Xの期待値:65
ミネット
牝 父:ディープインパクト  母:レッドキャット  美浦・藤沢和厩舎
ディープインパクト×母父Storm Catという配合の割に注目度がイマイチだった同馬。それもそのはず。春頃の話では『まだ小柄で全体的に力不足の印象。時間はかかるかもしれない』とのことだった。それが『温かくなって急激にデキは良化した。体は大きく増えていないけど、動きに力強さが出てきた。特にスピードや瞬発力には目を見張るものがある』と急成長を見せたのだから見逃せない。今週日曜の新潟芝1600mで初陣を迎えるが、牡馬混合戦にぶつけてきたのも師の期待の表れではないだろうか。
ミーハー値:21  放談Aの期待値:60   放談Xの期待値:25
2015/07/23更新
フォイヤーヴェルク
牡 父:ディープインパクト  母:ナイトマジック  栗東・池江厩舎
母ナイトマジックは独GI2勝馬で、09年の独年度代表馬にもなった名牝。その初仔となる同馬は、早くからノーザンファームトップクラスの評価を受けており、今期ドラフトでも大きな話題となった。知られているようにディープインパクトは母父Sadler's Wells系との相性がイマイチではあるが、『本当にSadler's Wellsの血が入っているのか?と思うぐらい。馬体も動きも父が強く出ている』の言葉通りに、同馬にはSadler's Wells系特有の重苦しさを全く感じない。『別次元』『豹の走り』『凱旋門賞が目標』など景気の良いコメントばかり聞かれる点が逆に不安だが、これまでにない“ディープインパクト×母父Sadler's Wells系”であることは確か。色々な意味で注目したい。
ミーハー値:535  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:30
パーシーズベスト
牝 父:ディープインパクト  母:パーシステントリー  栗東・石坂厩舎
セレクトセールで1億7000万円の高値が付きながら盛大にコケたトーセンゲイルを全兄に持つ同馬。それだけで縁起が悪そうだが、『バネやキレは文句なし。これは走ると思う』と育成サイドの評価は上々。全兄トーセンゲイルは調教の動きからしていかにも…な印象だったが、それに比べれば“動きだけ”なら確実にこちらの方が上なのは間違いない。ただし、リスクを冒してまで指名する価値があるかと言われれば話は別。この血統を見限るのは早計だとしても、アベレージの高いディープインパクト産駒は他にもたくさんいる。
ミーハー値:66  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:30
2015/07/16更新
マツリダバッハ
牡 父:ディープインパクト  母:ムーンレディ  美浦・国枝厩舎
半兄は10年の日本ダービー馬エイシンフラッシュ。同馬は今年の千葉サラブレッドセールにて1億9千万円というレコード価格で落札された。ただ、『筋肉量が豊富で父には似ていない。軽い走りは見せているけど、まだ緩さを残している現状。これからどう変わるか』と関係者は慎重なジャッジ。エイシンフラッシュ以降は目立った活躍馬も出ていないだけに、話題性だけでは強気に推せないのが正直なところ。余談だが、『狙うならこの下のエイシンフラッシュ全弟(ムーンレディの2014)』という話も出ているぐらいだ。
ミーハー値:64  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:30
タイムレスメロディ
牝 父:ディープインパクト  母:アコースティクス  栗東・高野厩舎
半兄に09年の日本ダービー馬ロジユニヴァースを持つ良血馬。初の父ディープインパクトで例年以上に注目されるが、『体質面で弱いところがあるので、注意深く様子を見ながらペースアップを行っている』とのこと。これまでの産駒の成績も、ロジユニヴァースを除けば期待を大きく裏切るものばかりで確実性もない。新規で飛びつく魅力は全く無く、今年も“ケン”するのが妥当。
ミーハー値:111  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:60
2015/07/09更新
リライアブルエース
牡 父:ディープインパクト  母:ゴールデンドックエー  栗東・矢作厩舎
全兄アルバートドックはダービー出走こそ叶わなかったが、京都新聞杯3着→白百合S1着など、POG期間内に上々の活躍を見せた。その全兄より『全ての面が上』で『ノーザンファーム空港牧場でトップクラスの動き』なら自ずと期待は高まる。数々の名馬を手掛けた矢作調教師も『この世代の厩舎のエース』と公言している逸材だ。7月1日にNFしがらきに移動。近日中の入厩を予定している。まずはゲート試験合格が目標となりそうだが、デビューまではそう時間を要さないだろう。全兄が果たせなかったダービー出走、ひいてはダービー制覇に向けて、ここまでは一点の曇りなく調整は順調だ。
ミーハー値:587  放談Aの期待値:100  放談Xの期待値:90
ラニ
牡 父:Tapit  母:ヘヴンリーロマンス  栗東・松永幹厩舎
 母は05年の天皇賞(秋)勝ち馬。当初は期待ハズレの産駒が多かったが、今年に入って4番仔のアウォーディー(父ジャングルポケット)が再度準オープン入りし、5番仔のアムールブリエ(父Smart Strike)がエンプレス杯を制覇。良血開花の兆しは見せている。今年はアメリカの超人気種牡馬Tapitを父に迎えた。ダート色の濃い血統ではあるが、『軽い走りをするから芝も大丈夫』とのこと。特筆すべきはその心肺機能で『速いところをやっても息の乱れがない。15−15をやっても全くへこたれない』と関係者は絶賛する。芝で限界を見せてもダートがある…と考えれば指名OKか。
ミーハー値:113  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:60
2015/07/02更新
リオンディーズ
牡 父:キングカメハメハ  母:シーザリオ  栗東・角居厩舎
毎年POGで人気になる母シーザリオ。エピファネイアという大物こそ輩出したが、それを除けば期待を大きく裏切っている仔が多いのも事実。エピファネイア誕生前は体質難、誕生後は単純に力不足の産駒が目立つ。同馬に関しては『上(エピファネイア)と比べるのはさすがに酷だが、スイッチが入った時の力強い走りはよく似ている。これまでの産駒と比べれば体質も強い方』とのこと。6月中旬に入厩し、7月1日にゲート試験合格。ここまで順調に調整されてきたが、DDSPの兆候が見られたこともあり、今後はひと息入れる予定。
ミーハー値:324  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:15
アウェイク
牝 父:ディープインパクト  母:オールザウェイベイビー  美浦・斎藤誠厩舎
初仔のゴスホークケン(父Bernstein)が07年の朝日杯FSを勝ち、その後は一貫してディープインパクトが種付けされてきた(来年はステイゴールド産駒)母オールザウェイベイビー。だが、ディープインパクトとGone West系牝馬の相性は悪く、オールザウェイベイビーに限らずこの配合からは目立った活躍馬が出ていない。当然同馬も例外ではないだろう。調整自体は順調に来ているものの、特段強調できる点はない。
ミーハー値:6  放談Aの期待値:10  放談Xの期待値:5
2015/06/25更新
サトノサンシャイン
牝 父:ステイゴールド  母:ノーブルステラ  栗東・安田隆厩舎
初仔のノーブルジュエリー(中央6勝)を筆頭に、ノーブルコロネット、ノーブルプラネット、ステラスターライトと兄姉4頭がいずれもPOG期間内に勝ち上がっている堅実さが魅力な血統。これまでの兄姉に比べると小柄に出たが、『跳びの大きい走りなので小柄なのを感じさせない』とのこと。5月下旬に入厩し、ゲート試験にも合格済み。今後は札幌開催でのデビューに向けて調整されていく。この順調さならば例に漏れず1勝を計算できそうだ。
ミーハー値:8  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:70
ダノンサンシャイン
牡 父:ハービンジャー  母:ギーニョ  栗東・藤原英厩舎
母ギーニョはトゥザヴィクトリー(01年エリザベス女王杯勝ち)やサイレントディール(重賞3勝)の全妹という良血馬。同馬の全兄であるスワーヴジョージは500万、1000万クラスと連勝中で今後の活躍が期待されている1頭。『体つきからは全弟と思えないほどで、こちらの方が線が細い。ただ、いいスピードは持っているし、兄のように力の要る馬場専用という感じはしない』とまずまずの評価。6月初旬に入厩済み。まだデビュー詳細は決まっていないが、一部では『兄より全てが上』との話もあり、要注目の1頭だ。
ミーハー値:7  放談Aの期待値:70  放談Xの期待値:70
2015/06/18更新
クードヴァン
牝 父:ディープインパクト  母:マイネヌーヴェル  美浦・鹿戸厩舎
母マイネヌーヴェルは03年のフラワーC勝ち馬。繁殖として大きな実績はないものの、デビューした3頭はいずれもPOG期間内に勝ち上がるという堅実さを見せている。初のディープインパクトで期待は高まる…と言いたいところだが、ラフィアンのディープインパクト産駒で大成した馬は皆無。育成のスタイルが産駒に合わないという噂もあるが、ロベルト系繁殖牝馬にディープインパクトという配合も微妙。加えて、デビュー直前で腱鞘炎になるアクシデントもあった。推せる要素が何もない。
ミーハー値:35  放談Aの期待値:5  放談Xの期待値:5
カイザーバル
牝 父:エンパイアメーカー  母:ダンスインザムード  栗東・角居厩舎
毎年POGで人気になる母ダンスインザムード。これまでファルブラヴ→シンボリクリスエス→チチカステナンゴ→ホワイトマズル→ハービンジャーと様々なタイプの種牡馬が種付けされてきたが、産駒は全てPOG期間内に勝ち上がっているように、改めてこの牝系の優秀さを証明したと言える。今年は明らかに晩成傾向が強いエンパイアメーカー。『調整は順調だけど、完成するのはまだ先かな』との言葉通り、能力全開はまだまだ時間を要しそうだ。今週末の入厩が予定されているが、ダービールールでのPOGなら過信はできない。
ミーハー値:122  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:60
2015/06/11更新
アフェクテューズ
牡 父:ディープインパクト  母:オールウェイズウィリング  美浦・手塚厩舎
全姉ショウナンアデラは昨年の阪神JF勝ち馬。『ディープらしくない大型馬(520キロ)で緩さも残っているが動き自体は軽い。速いところを始めてからフットワークも良化してきたし、これなら楽しみ』とは関係者。姉同様にやや大物感に欠ける印象も、すでに入厩しているのは大きな強みで、新潟開幕週(8月2日新潟芝1600m)でのデビューを予定している。『距離はマイルぐらい』とのことで、この路線にこだわっていけばまずまずの活躍が期待できそうだ。(全姉がGIを勝った直後なので)恥ずかしさを無視できるのであれば指名してもいい1頭。
ミーハー値:147  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:55
ナイトインブラック
牡 父:ローエングリン  母:ステレオタイプ  美浦・田中剛厩舎
全兄はGI2勝馬ロゴタイプ(12年朝日杯FS、13年皐月賞)。4月中旬にはゲート試験に合格しており、兄同様に函館開催でのデビューが予定されている。『ロゴタイプよりも素直で手が掛からないから、こちらの思ったように調整できる』とのことだが、『もう少しピリッとした面が出てこないと(デビュー予定の)1200mは忙しいかも』と懸念材料はある。一部では『ロゴタイプよりも走る』と話題になっていたが、現状はそれほど突出したモノはなく、下位指名での2歳戦手駒程度に期待するのが良さそうだ。
ミーハー値:90  放談Aの期待値:25  放談Xの期待値:40
2015/06/04更新
タニノアーバンシー
牡 父:Sea The Stars  母:ウオッカ  栗東・角居厩舎
名牝ウオッカの3番仔。毎年注目される血統だが、全兄姉のボラーレ、ケースバイケースは共に未勝利。Sea The Starsとの相性の問題もあるはずだが、ウオッカ自身が比較的地味な血統での突然変異の気もあるだけに、ウオッカの繁殖能力そのものを疑うべきなのかもしれない。入厩している点だけは強みだが、活躍馬の少ないSea The Starsの牝馬で全姉よりも大きい馬体。今年も厳しいと言わざるを得ない。
ミーハー値:18  放談Aの期待値:10  放談Xの期待値:5
ラベンダーヴァレイ
牝 父:ディープインパクト  母:クロウキャニオン  栗東・藤原英厩舎
初仔のキラウエア〜5番仔のベルキャニオンまでPOG期間内のオープン馬率100%だったこの一族も、昨年の6番仔パラダイスリッジでついに崩壊。初の牝馬だったせいか、『牝馬の活躍馬ナシ』と言われていた池江厩舎所属(今年オークス馬を出したが)だったせいかは不明だが、特にアクシデントがあったわけではないので、単純に力不足だったと判断できる。そして今年も牝馬。厩舎が変わった点には注目だが、関係者の評価は『特にどこが良いというわけではなく、全てが平均的に良い』と曖昧な評価。引き続き静観したい。
ミーハー値:145  放談Aの期待値:15  放談Xの期待値:60
2015/05/28更新
サトノケンシロウ
牡 父:ディープインパクト  母:マジックストーム  栗東・池江厩舎
全姉ラキシスは14年のエリザベス女王杯勝ち馬。同じく全兄であるサトノアラジンも今後の重賞戦線で活躍が期待される実力馬。『ムキになって走る面があるし、体の線も細い。もう少し心身の成長がほしい』と成長途上の印象を受けるが、『バネや背中の良さは兄姉にも劣らない。同様の活躍を期待している』と高い評価を受けている。晩成タイプが多い一族ではあるが、兄姉の果たせなかったクラシック制覇なるか注目。
ミーハー値:302  放談Aの期待値:70  放談Xの期待値:80
リュラ
牝 父:ステイゴールド  母:ヒストリックスター  栗東・松田博厩舎
半姉は14年の桜花賞勝ち馬ハープスター。『馬体は小柄でも走りのバランスは良い。全身バネといった切れ味を持っている』と関係者の評価も上々だ。ただ、半姉同様の気の強さがあるようで、『いつスイッチが入るか不安』との声も。父がステイゴールドに変わったのだから予測の範疇ではあるが、姉を超える狂気にも近い気性の持ち主になる危険性もある。ハープスターを除けば、ヒストリックレディ(父ネオユニヴァース)、ピュアソウル(父ディープインパクト)と決してアベレージの高い一族でもなく、過信は禁物だろう。
ミーハー値:111  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:35
2015/05/21更新
エールデュレーヴ
牝 父:ディープインパクト  母:レーヴディマン  栗東・須貝厩舎
母は今年の青葉賞を勝ったレーヴミストラルなど活躍馬を多く出しているレーヴドスカーの全妹。血統的期待値は間違いなく高いが、レーヴドスカー一族と父ディープインパクトとの配合は現2歳の2頭(エールデュレーヴ、レーヴァテイン)が初。これまでのディープインパクト産駒の活躍馬の配合と共通する部分も少なく、相性の良さは未知数と言える。同馬は5月16日と遅生まれで400キロそこそこと馬体も小柄。『成長が追いついていないので促しながら』との話もあり、まずは今後の成長が課題となる。
ミーハー値:133  放談Aの期待値:10  放談Xの期待値:30
プロディガルサン
牡 父:ディープインパクト  母:ラヴズオンリーミー  美浦・国枝厩舎
今年の共同通信杯をデビュー2戦目で勝利し、皐月賞でも2着に好走したリアルスティールの全弟。トレンドでもあるディープインパクト×母父Storm Catという配合(キズナ、アユサン、ラキシスなどを輩出)に加え、祖母が大種牡馬Kingmamboの全妹という良血馬。5月上旬に美浦に入厩しており、ゲート試験も合格済。このまま順調なら早期デビューも予定されている。ただ、先述のリアルスティールが年内ギリギリのデビューで、そのひとつ上の全兄ラングレーは古馬になってレースぶりが安定してきたように、この血統はやや晩成傾向が強い印象。もし、兄よりも仕上がりが早く、それがいい方に出れば確実にGI戦線を賑わしてくれるはず。
ミーハー値:818  放談Aの期待値:70  放談Xの期待値:90
2015/05/14更新
エストソルシエール
牝 父:ステイゴールド  母:オリエンタルアート  栗東・池江厩舎
全兄アッシュゴールドが昨年のデイリー杯2歳Sを2着。これにより、ドリームジャーニー、オルフェーヴル、リヤンドファミユ、アッシュゴ−ルドと“父ステイゴールドの牡馬”はPOG期間内のオープン突入率100%となった。今年はこの配合で初の牝馬となるが、牝馬に出るとパフォーマンスが低下するのは周知の事実。牝馬なのでナシと見るか、それでも父はステイゴールドなのでアリと見るかは難しいところだろう。『現時点ではアッシュゴールドよりいい』との話だが、そのアッシュゴールドは同時期に『オルフェーヴルと同等かそれ以上』と言われていた。つまり、その類の話は参考にならないわけだが、純粋に馬の個体で見た場合、(牡馬・牝馬の違いはあるが)全ての面でアッシュゴールドの方が勝っているように思える。今回はナシと判断したい。
ミーハー値:167  放談Aの期待値:10  放談Xの期待値:30
グレートウォール
牡 父:ダイワメジャー  母:ガヴィオラ  栗東・藤原英厩舎
母ガヴィオラは米GI勝ちを含む現役時代8勝。半兄メテオライト(父アグネスタキオン)、コメットシーカー(父ディープインパクト)共に評判ほど走れなかったが、『この母にダイワメジャーはすごく合っていると思う。やや気性に若さが見られるが、これまでのガヴィオラの仔の中では1番いい。首や体の使い方は走る馬のそれ』と同馬への期待は高い。ダイワメジャー×母父Cozzeneという配合は重賞2勝馬エピセアロームが出ている好配合。距離にこそ限界はあるが、スピードとパワーを生かした走りを見せてくれそうだ。
ミーハー値:17  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:20
2015/05/07更新
シルバーステート
牡 父:ディープインパクト 母:シルヴァースカヤ 栗東・藤原英厩舎
2年前のPOGドラフトで話題になったオリハルコンの全弟。『兄は大柄でパワータイプの印象でしたが、この馬はスピードも兼ね備えています。心身共に今が成長期のようで、日に日に良くなっているのがわかります』と関係者。NF早来では調教が最も進んでいる組に属しており、『夏にはデビューしたい』と早期始動も視野に入っている。兄は切れ味不足でクラシック路線には乗れなかったが、それを解消するスピードがあるならば再考の余地はありそうだ。
ミーハー値:201  放談Aの期待値:70  放談Xの期待値:10
サトノキングダム
牡 父:ディープインパクト 母:ダリシア 美浦・国枝厩舎
半兄に13年のドバイワールドC勝ち馬アニマルキングダム(父Leroidesanimaux)を持つ良血馬。『馬体の造りがコンパクトに出て、どちらかと言えばパワー寄りだった兄達とタイプが違う』とのことだが、『現時点での完成度や雰囲気はこれまでで1番いい』と関係者は太鼓判を押す。サンプルこそ少ないが、ディープインパクト×母父Acatenangoの牡馬はワールドエース、エックスマークとオープン馬率100%。4月23日に入厩済で、今後の調整次第ではそのまま東京開催でのデビューを予定している。
ミーハー値:245  放談Aの期待値:80  放談Xの期待値:70







【放談A】 昨期は結果だけ見れば期間内2勝の惨敗も、大器グレーターロンドンの指名や、サトノクラウン&ゴールデンバローズをリストアップするなど『存在感は見せた』と本人。今期も『楽しめれば勝ち負けはどうでもいい』というスタイルで、名だたる良血ディープインパクトを無視して坂東牧場のステイゴールド産駒(フォンス)を1位指名。例年どおり静かに見守ってあげたい。


【放談X】 『だぜ!』が口癖の癒し系担当も、メディアの一斉推しでアドマイヤドン産駒(ワールドリースター)を1位指名するハメになった辺りから日々凶暴化。しかもそれが走らないのだからたまらない。度重なる失踪と虚言を繰り返し、仕事を放棄する暴挙にまで出た。それでも何とかダービー期間内に1勝を挙げてPOG放談に残留が決定。今期は穏やかに過ごしたい。



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