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評判2歳馬の期待値(放談A&放談X)
ラキシス
牝 父:ディープインパクト  母マジックストーム  栗東・角居厩舎
キズナ(黄菊賞1着)、インパラトール(萩S1着)アユサン(アルテミスS2着)と現2歳で絶賛ブレイク中のディープインパクト×母父Storm Catという配合。夏入厩→ゲート試験合格→放牧→秋再入厩という角居厩舎の王道パターンでこれまで調整されてきた。満を持して選んだデビュー戦が阪神開幕週の芝2000m。期待の表れと見ていいだろう。ここをアッサリ通過できれば一躍オークス候補に躍り出ても不思議はない。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:20


(2012.11.29)


トルストイ
牡 父:ディープインパクト  母グレースアドマイヤ  栗東・音無厩舎
皐月賞馬ヴィクトリー(父ブライアンズタイム)や重賞3勝のリンカーン(父サンデーサイレンス)を輩出した母グレースアドマイヤ。近年は良質な産駒に恵まれていないが、毎年POGでは人気になっているだけに今年も引き続き注目したい。同馬は10月11日に栗東・音無厩舎に入厩。『まだまだ成長途上』と関係者は口を揃えるが、それでも『乗り味は抜群でフットワークがいい』とのこと。血統的に晩成タイプなのは間違いないが、現時点でもそれなりにやれる手応えはありそうだ。12月2日の阪神芝2000mを福永騎手でデビュー予定。
ミーハー値:80  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:70


(2012.11.22)


ピュクシス
牝 父:シンボリクリスエス  母フサイチパンドラ  栗東・石坂厩舎
母フサイチパンドラは06年のエリザベス女王杯勝ち馬。上級配合ではあるが、シンボリクリスエス×母父サンデーサイレンスの牝馬に活躍馬がいない点は気になるところ。また、見栄えがする好馬体が印象的な同馬だが、シンボリクリスエス産駒は総じてそのような特徴があるのでこれも過信は禁物。体質の弱さからデビューが3月までずれ込んだ全兄に比べると、ここまで順調に来ている点には好感だが、基本的には疑ってかかった方がいい。フサイチパンドラの仔を狙うなら来年の1歳馬(父キングカメハメハ)だ。
ミーハー値:60  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:50


(2012.11.15)


カウウェラ
牡 父:キングカメハメハ  母メモリアルサマー  美浦・戸田厩舎
半兄は菊花賞馬ソングオブウインド。ザ石やDDSP(喉の病気)の発症など、ここまでの調整過程は決して順調と言えるものではなかったが、9月下旬に美浦に入厩。牝馬が側にいると馬っ気を出すなど随所に若さを感じさせるが、早くから鞍上に福永騎手を確保しているように陣営の期待は高い。初仔であるソングオブウインド以降も堅実な成績を残している産駒が多く一定の活躍は望めそうだ。デビュー戦は11月11日の東京芝1600mを予定。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:60



(2012.11.01)


グランスエルテ
牡 父:アグネスタキオン  母タンタスエルテ  栗東・長浜厩舎
半姉パララサルー(父ディープインパクト)は紫苑S、アネモネS勝ち馬。体質難のためクラシックを棒に振ってしまったが、世代上位の力があるのは誰もが認めるところだ。同馬は9月5日に栗東に入厩。まだトモにひ弱さが残っていることから、ここまでじっくりと調整されてきた。その甲斐もあって、今週のCWの追い切りでは3F51.4〜37.7〜12.1の好時計を計時。体重の軽いジョッキーが乗っていたとはいえ、デビュー前の2歳馬としては上々の内容だろう。今後はさらに調教を進めていき、5回京都開催でのデビューを予定している。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:80  放談Xの期待値:60



(2012.10.25)


タマモベストプレイ
牡 父:フジキセキ  母ホットプレイ  栗東・南井厩舎
短距離重賞で2勝を挙げたタマモホットプレイを筆頭に、タマモナイスプレイ(中央7勝)、チャームポット(中央5勝)など、フジキセキとは相性の良さが目立つ母ホットプレイ。『まだ幼さが目立つので…』と関係者は慎重だが、調教の動きを見る限りは初戦から力を発揮できる仕上がりだ。例え大物でなくてもクズということはないだろう。今週の京都1400m(10月20日)でデビュー予定。
ミーハー値:30  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:25

リヤンドファミユ
牡 父:ステイゴールド 母:オリエンタルアート  栗・池江厩舎
これまで多く活躍馬を輩出している母オリエンタルアートも、ことステイゴールド産駒の牡馬に限れば3冠馬オルフェーヴルにGI3勝のドリームジャーニー。GI奪取率は脅威の100%を記録している。当然リヤンドファミユにも同様の期待がかかっているのは間違いないが、偉大な兄達のこの時期と比べて調整が遅れ気味なのはやや気がかり。また、体高が低いせいか馬のタイプも兄達と違って見栄えが悪い。気性の悪さだけは似ているというが、現時点では上と比べるのは酷かもしれない。過信は禁物。
ミーハー値:90  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:70



(2012.10.18)


ラルプデュエズ
牡 父:チチカステナンゴ  母ビーポジティブ  栗東・大久保龍厩舎
母のビーポジティブはクイーン賞(交流重賞)勝ち馬で、エリザベス女王杯を勝ったトゥザヴィクトリーの全妹という良血馬。繁殖牝馬としてはここまで良質な産駒に恵まれなかったが、昨年ようやく4番仔のトリップ(弥生賞2着、JDD2着)が活躍。血統は超一流なだけに、さらなる活躍馬輩出の期待が高まる。同馬は早世したチチカステナンゴ産駒ということで未知なる部分は大きいが、『牝系譲りのパワーがあって迫力十分の走り』と関係者。芝デビューが予定されているが、本領発揮はやはりダートでこそだろう。
ミーハー値:50  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:50

ローゼンガルテン
牡 父:ディープインパクト 母:ロゼカラー  栗・橋口厩舎
半兄姉にローズバドやローゼンクロイツがいるPOGではお馴染みの『薔薇一族』。毎年人気になるこの血統も、改めて振り返ってみると前出2頭以外には主な活躍馬はなし。さすがに母も高齢となってしまい、産駒のパフォーマンス低下もやむを得ないといったところだろう。空胎明けという点は好感だが、ディープインパクトが付けられた全兄(ローザアルラヴィス)は10戦0勝で現役引退。過度の期待は…。
ミーハー値:80  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:80



(2012.10.04)


エイトエンダー
牡 父:キングカメハメハ 母:ホリデイオンアイス  美浦・萩原厩舎
母ホリデイオンアイスは中央未勝利で繁殖入りしたが、兄姉にはローエングリン、レゴラス、ブレーヴハート、リベルタスと活躍馬がズラリ。名牝カーリング(母母)が残した唯一の繁殖牝馬ということで生産者の期待も高い。その初仔となる同馬だが、ここまで大きなアクシデントはなく順調に調教を重ねてきた。9月15日に待望の入厩。まずはゲート試験合格を目指し、秋の東京開催でデビューする予定。やや勝ち気な気性が気になるが、動きそのものは力強く柔軟性もある。何より母系の質が魅力で今後注目していきたい1頭だ。
ミーハー値:30  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:放牧中



(2012.09.27)


ロードクロサイト
牝 父:Unbridled's Song  母Folklore  栗東・矢作厩舎
母FolkloreはBCジュベナイル勝ち馬で、2005年のエクリプス賞最優秀2歳牝馬に輝いた。矢作厩舎の Unbridled's Song産駒といえば交流重賞で7勝を挙げたラヴェリータが記憶に新しいが、同馬も2週前の坂路で51.9秒の好時計を記録。偉大な先輩に勝るとも劣らない資質はありそうだ。陣営は『ダート向き』と適性を把握した上で、あえて芝でのデビュー(9月22日・阪神芝1200m)を選択。もちろん惨敗しても見限るのは早計で、ダート路線なら先々まで注目したい1頭。
ミーハー値:30  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:放牧中



(2012.09.20)


ヴァーティカルサン
牡 父:マンハッタンカフェ 母ヴァレラ 栗東・石坂厩舎
母ヴァレラは独G3勝ち馬。同馬は父マンハッタンカフェを彷彿させる骨量・筋肉量で、NF空港で調整されていた頃は誰が見ても明らかなグッドルッキングホースだった。が、その後も成長は止まることなく7月下旬の入厩時には560キロまで馬体重が増えてしまった。ここまで増えるとさすがに競走馬としては強く推せない。順調に調教こそ重ねているが、動きは明らかにモッサリ。走りもワンペースで仕上がるにはまだまだ時間を要するだろう。今週の新馬戦(阪神芝1800m)でデビューするが、予定していた4週目の新馬戦(阪神芝1800m)を2週前倒ししての出走。仕上がり疑問で初戦はいかにも厳しそうだ。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:20

レオハイタッチ
牡 父:タニノギムレット 母:レオソレイユ  美浦・杉浦厩舎
半兄は先週の京成杯AHを日本レコードで制したレオアクティブ。その勢いも手伝って人気になりそうな同馬だが、調教の動きはまだまだ平凡なもので、陣営も「兄と違って使いつつ良くなるタイプ」とコメント。今週の中山芝1600m新馬戦でデビュー予定だが、長い目で見たい1頭で初戦は軽視したい。
ミーハー値:30  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:20



(2012.09.13)


ノーブルコロネット
牝 父:ディープインパクト 母ノーブルステラ 栗東・松永幹厩舎
半姉ノーブルジュエリー(父Smarty Jones)は中央3勝(9月2日時点)。クラシックこそ無縁ではあったが、キャリア1戦で後の桜花賞馬マルセリーナと僅差の競馬をしていたように高い素質は誰もが認めるところ。同馬はここまで順調に調整が進んでいることから8月31日に栗東に入厩。まずはゲート試験合格を目指し、秋競馬でのデビューが予定されている。Smarty Jones産駒の姉があれだけ走るのなら、ドイツ牝系と相性がいいディープインパクトならさらに…そう期待を抱かせる1頭だ。
ミーハー値:60  放談Aの期待値:80  放談Xの期待値:60

ドリーボヌール
牝 父:ディープインパクト 母:ドリータルボ  栗東・石坂厩舎
重賞3勝のフェラーリピサ(父Touch Gold)を始め、デビューした仔は全て中央で勝ち星を挙げている母ドリータルボの6番仔。兄姉の総勝利数14勝(9月2日時点)の全てがダートということで芝の適性にやや疑問は残るが、『父が代わって芝もこなせそう』とは関係者。この堅実な血統で芝・ダート不問とくれば自ずと期待は高まる。ただし、“芝でもダートでも中途半端”という可能性も頭に入れておきたい。8月末に入厩済。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:20



(2012.09.06)


ラブラバード
牡 父:スペシャルウィーク 母グレイトフィーヴァー 栗東・松田博厩舎
全姉ラフォルジュルネは中央4勝。半兄にもアーデント(弥生賞3着)、ヒカルプリンス(中央3勝)らがいて、大物こそ出ていないが非常に堅実な一族だ。7月28日に入厩以降は順調に調整されているが、ここにきて馬っ気が強くなり、気性面で幼さが目立ってきているとのこと。今週デビューの予定だが、『使いつつ競馬を覚えさせる』とは陣営。血統的にも厩舎的にも人気になりそうだが、初戦に関しては過大評価は禁物。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:50

ビーフィットウォー
牡 父:ウォーエンブレム 母:ビーサイレント  美浦・萩原厩舎
半兄は中日新聞杯連覇など重賞4勝を挙げる活躍をしたプリサイスマシーン…とは言っても血統的に地味な印象は否めない。『前向きな性格で柔らかい動きをする』と関係者の評価は上々だったが、6月に骨瘤、8月末には喉頭蓋エントラップメントを発症してしまった。重度ではないものの、デビューが目前に迫っていただけに痛いアクシデント。小柄な馬でもあるので、今回の休養で心身ともに成長すれば面白そうだが…。
ミーハー値:20  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:20


(2012.08.30)


キズナ
牡 父:ディープインパクト 母キャットクイル 栗東・佐々晶厩舎
半姉はGI3勝のファレノプシス。当初は夏デビューの予定もあったが挫石の影響もあって延期。その後は順調に調整され8月17日に無事入厩した。キャットクイル最後の仔で、“絆”と名付けられたことから注目を浴びている同馬だが、ディープインパクト×母父Storm Catという配合はダートや芝の短距離に良績が集中している点は見逃せない。また、母も高齢で近年の産駒成績は(不受胎も含めて)芳しくない。クラシック路線で活躍できるかというと…。
ミーハー値:70  放談Aの期待値:10  放談Xの期待値:80

マトリックスコード
牡 父:ハーツクライ  母:シークレットコード  栗東・藤原英厩舎
キャリア1戦で阪神JFを2着したシークレットコードの初仔。春先には540キロ近い馬体重で体を持て余している感もあったが、ここにきて520キロ台と馬体は締まり動きも徐々に良化してきた。今後も焦らず調整を進めていく方針で、デビュー時期に関してはまだ未定とのこと。晩成タイプの多いハーツクライ産駒だけに何ら問題はなさそうだが、ダービールールのPOGではやはり能力全開といかないかもしれない。調教で見せるフットワークやフォームからはかなりの素質を感じ取れるのだが…。
ミーハー値:50  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:60


(2012.08.23)


アスタラビクトリア
牝 父:ネオユニヴァース 母:ホワイトウォーターアフェア 栗東・角居厩舎
GI3勝(ドバイワールドC、有馬記念、皐月賞)を挙げたヴィクトワールピサの全妹。ひ弱さが残っていたためにスロー調整が続いていたが、夏になってようやく速めの調教を取り入れるまでになった。それでも陣営に焦る様子はなく、『あくまでも馬の成長に合わせて調教を進めていく』とのこと。デビューは早くても年末あたりになりそうだ。偉大な兄と比べるのは酷だが、少しでもそれに近づけるような活躍を期待したい。
ミーハー値:90  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:50

グローバルハート
牝 父:クロフネ  母:グローバルピース  栗東・池江厩舎
4年連続でクロフネを種付けされてきた母グローバルピース。ひとつ上の姉こそ冠動脈破裂でデビューできなかったが、2番仔のホエールキャプチャは牝馬三冠2、3、2着とクラシック戦線で活躍し、今年のヴィクトリアマイルで待望のGI制覇。初仔のドリームセーリングも1600万クラスで活躍中と産駒の良績が目立っている。同馬は7月下旬に栗東に入厩し、阪神開催でのデビューを目標に調整されている。ホエールキャプチャの活躍と所属厩舎(池江厩舎)で人気になり過ぎている嫌いはあるが、よほどのことがない限りクズということはないだろう。少しだけ注目。
ミーハー値:50  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:60


(2012.08.16)


フィールフリーリー
牝 父:アグネスタキオン 母:ミスベルベール 美浦・国枝厩舎
ミスベルベールの仔はこれまで6頭がデビューし、内5頭が2勝以上を挙げる活躍。同馬は兄姉の出世頭であるダノンベルベール(阪神JF、クイーンS2着)の全妹ということで関係者の期待も高い。第1回産地馬体検査受験時には『体が緩くまだまだ時間がかかりそう』とのことだったが、ここまでアクシデントもなく順調に調整されていることから8月3日に札幌競馬場に入厩した。まずデビューできれば大ハズレは考えづらい血統、兄姉 を超えるような活躍を期待したい。
ミーハー値:60  放談Aの期待値:90  放談Xの期待値:70

マンボネフュー
牡 父:バゴ  母:セカンドハピネス  美浦・国枝厩舎
祖母MiesqueはGI10勝を挙げた名牝で、繁殖牝馬としてKingmamboを輩出した。バゴ産駒ということで注目度は低いが牝系は超一流の血統だ。5月に美浦に入厩し早期デビューを目標に調整が進められていたが、アクシデントもあり放牧に出されていた。幸いなことに症状は軽く7月下旬に札幌競馬場に入厩。8月19日(札幌芝1800m)のデビューを目標に順調に調整されている。早くから『バゴ産駒の最高傑作』と話題になっている同 馬、この超良血でコケてしまうようではバゴの種牡馬としての未来は厳しいものになりそうだ。
ミーハー値:20  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:30


(2012.08.09)


ウンベラータ
牝 父:アグネスタキオン 母:オンブルリジェール 栗東・加用厩舎
全姉ジェルミナルはフェアリーSを勝ち、牝馬3冠を3、3、6着と好走した。ただ、ジェルミナル以降は目立った活躍馬も出ず、今年は厩舎も比較的地味な印象(失礼)。年々注目度が下がってきている感は否めない。それでも、調教で見せる躍動感のある動きには『今のところ文句がない』と騎乗スタッフから高い評価を受けており、軽視しすぎるのも禁物だろう。ここまで順調にきていることから8月1日に札幌競馬場に入厩。具体的なデビュー時期などはゲート試験合格後に決めるとのこと。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:50

コディーノ
牡 父:キングカメハメハ  母:ハッピーパス  美浦・藤沢和厩舎
7月4日に札幌競馬場に入厩。その後も順調な調整過程でゲート試験も難なくクリアした。この厩舎にしてはキッチリ追っている印象で、連日、格上の古馬と併せ上々の動きを披露している。半兄ラヴェルソナタ(父ファルブラヴ)、半姉パストフォリア(父シンボリクリスエス)はどちらも2歳時に勝ち上がっており、調教どおりに走れば同馬の早期勝ち上がりも間違いなさそう。8月12日の札幌芝1800mを横山典騎手で予定。
ミーハー値:60  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:70


(2012.08.02)


バジンガ
牡 父:ディープインパクト 母:オイスターチケット 栗東・安田隆厩舎
ダブルティンパニー、シェルズレイ、ブラックシェルと立て続けにオープン馬を輩出した母オイスターチケットだが、近年は体質の弱い仔も多く目立った活躍馬が出ていないのが現状。同馬も第一回産地馬体検査こそ受検したものの、『全体的に弱いところがある。成長待ち』とのことでデビューまでにはまだまだ時間を要しそうだ。かつての人気血統も、そろそろ繁殖能力に衰えが出てきた感は否めない。
ミーハー値:60  放談Aの期待値:10  放談Xの期待値:20

オーキッドレイ
牝 父:ディープインパクト  母:シェルズレイ  栗東・村山厩舎
母シェルズレイ(父クロフネ)は上で紹介したオイスターチケットの2番仔。重賞勝ちこそないが、チューリップ賞2着、ローズS2着と牝馬クラシック戦線で活躍をした。衰えの見え始めたオイスターチケットに代わって繁殖馬として期待されるが、初仔のククイナッツレイが京都新聞杯で4着するなどまずまずのスタート。その全妹となる同馬、まだ多分に成長の余地が見られ調教の動きも平凡なもの。走る下地はあるだけに、長い目で見たい1頭だ。
ミーハー値:60  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:20


(2012.07.26)


ヴェルデホ
牡 父:シンボリクリスエス 母:ディナシー 美浦・尾関厩舎
母ディナシーはトゥザグローリーの全姉で、2006年のセレクトセールで史上最高額となる6億円で落札された。自身は未出走に終わったが、活躍馬を多く輩出している系統だけに繁殖牝馬としての期待値は高い。6月初旬に入厩以降はここまで順調に調整されており、今週の札幌新馬戦(ダート1700m)でデビューする予定。昨年大ゴケした父シンボリクリスエスというのは不安要素だが、その分『パワータイプでデビュー戦からダートを使っていく』とのこと。ダート路線を歩むなら注目していきたい。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:20

クライナーヘルツ
牡 父:ネオユニヴァース  母:ライジングクロス  栗東・池江厩舎
ネオユニヴァース×母父Cape Crossはダービー馬ロジユニヴァースと同配合。厩舎も池江厩舎ということでPOGでも地味に人気になっている同馬。その池江厩舎の2歳世代初陣ということでますます注目されているが、現時点では取り立てて強調材料はない。400キロ切るか切らないかという非常に小柄な馬で、馬体維持を意識した調整というのもマイナス。芝の実戦で変わる可能性もあるが、素直に来年の全弟に期待した方がよさそう。
ミーハー値:50  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:30


(2012.07.19)


ウリウリ
牝 父:ディープインパクト 母:ウィキウィキ 栗東・藤原英厩舎
相性のいいディープインパクト×母父フレンチデピュティという配合でHaloクロスのオマケ付き。母ウィキウィキ(1−3−0−1)、全姉エンドレスノット(1−3−1−0)とも大物感こそないが堅実さが目を惹く血統だ。近親にはトパンガ(芝2000m以上で5勝)、ハギノタイクーン(ダート2勝)などもおり、芝・ダート兼用、距離不問のオールラウンドな活躍が期待できそう。6月末に入厩し、現在はデビューに向けて順調に調整されている。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:70  放談Xの期待値:60

ブロードソード
牡 父:ダイワメジャー  母:ブロードアピール  栗東・松田国厩舎
母ブロードアピールは現役時代に短距離重賞で6勝を挙げる活躍。まだ産駒に目立った活躍馬は出ていないが、初仔以来7年ぶりの牡馬誕生ということで再び注目度が上がっている。同馬は両親から受け継いだものなのか、筋骨隆々な好馬体が実に印象的。『パワフルな動き。しかも柔軟性がある』と関係者の評価も上々だ。芝もこなせるだろうが、やはりダートでこそ本領発揮の血統と馬体。今からデビューが楽しみだ。
ミーハー値:70  放談Aの期待値:70  放談Xの期待値:80

コメットシーカー
牡 父:ディープインパクト 母:ガヴィオラ 栗東・藤原英厩舎
母ガヴィオラは米GI勝ち馬。昨期POGで評判だった半兄メテオライト(父アグネスタキオン) は期間内にダート2勝とまずまずの活躍を見せた。同馬もキャロットクラブで総額7000万円の高値で募集されており、引き続き期待の高い産駒ということだろう。それだけに、7月7日の疝痛による開腹手術は痛恨。騎乗調教再開は秋以降を予定されており、年内デビューできるかどうかは微妙なところ。もともと背腰に疲れが溜まりやすいタイプでもあり、かなり時間はかかりそうだ。
ミーハー値:60  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:10


(2012.07.12)


ディアデラマドレ
牝 父:キングカメハメハ 母:ディアデラノビア 栗東・角居厩舎
母ディアデラノビアはフローラS、京都牝馬Sなど牝馬重賞を3勝。GIタイトルこそ手が届かなかったが、オークス、エリザベス女王杯、ヴィクトリアマイルをいずれも3着に好走するなど、牝馬戦線ではトップクラスの実力馬だった。“速攻系の大物”として評判になっていた半兄のディアデラバンデラ(父シンボリクリスエス)こそPOGファンの期待を大きく裏切ってしまったが、同馬は6月初旬に入厩後、ゲート試験合格を経て放牧に出されている。兄の反省を生かした形だろう。もともと繁殖牝馬としても高い期待を受けていた母ディアデラノビア。引き続き注目していい素材だ。
ミーハー値:70  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:20

ダービーフィズ
牡 父:ジャングルポケット  母:マンハッタンフィズ  美浦・小島太厩舎
マンハッタンフィズの仔はこれまで4頭の産駒がデビューし、内3頭がオープン馬という実に優秀な繁殖成績。全姉のアプリコットフィズはクイーンC、クイーンSと重賞2勝を挙げており、同馬の期待も自然と高まる。ここまでは順調に調整されており、秋の東京開催でのデビューを予定。今年に入ってから馬体の成長が見られない点は気がかりだが、夏を越しての成長を待ちたいところだ。
ミーハー値:70  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:60

ローザズカレッジ
牡 父:ディープインパクト  母:ローザロバータ  栗東・池江厩舎
初仔のフライングアップル(スプリングS1着)以降目立った活躍馬は出ていないが、毎年POGではそこそこ人気になる母ローザロバータ。同馬は6月14日に入厩後も順調に調整を重ねており、7月21日の中京芝1400m、もしくは7月14日から始まる2回新潟開催でのデビューが予定されている。『兄姉同様の気性難が見られる』とのことで今後の追い切りも細心の注意を払っていくそうだが、軽めの内容とはいえ現時点の動きは上々。素質は高そう。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:20


(2012.07.05)


ガムザッティ
牝 父:ハーツクライ 母:ダンスーズデトワール 栗東・平田厩舎
大物こそ出ていないが、半兄にオメガホームラン、ステージプレゼンス、ルルーシュとアベレージの高い仔を輩出している母ダンスーズデトワール。同馬はここまで順調に調整されており、6月23日に函館競馬場に入厩した。まずはゲート試験合格を目指し、札幌開催でのデビューが予定されている。初仔以来の牝馬という点は気になるが、強い負荷をかけても全く疲れを見せないというタフさは牝馬にとって大きな魅力。今からデビューが楽しみだ。
ミーハー値:60  放談Aの期待値:70  放談Xの期待値:20

キネオウィン
牡 父:アグネスタキオン  母:エアデジャヴー  栗東・沖厩舎
母エアデジャヴーは桜花賞3着、オークス2着、秋華賞3着とクラシック戦線で活躍。繁殖としてもエアメサイア(秋華賞1着)、エアシェイディ(AJCC杯1着)を輩出した。同馬はセレクトセールに上場(ジャパンフードビジネスが5200万円で落札)されたことで、この血統で初めてラッキーフィールドの手元を離れた。手離したからには何か理由があると勘繰ってしまうが、馬のデキ自体は非常にいいとのこと。ただ、兄姉同様にデビューは遅くなるようだ。血統や馬体は一流なので今後の成長に期待したい。
ミーハー値:70  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:10

ニューキングダム
牡 父:Mr. Greeley  母:ダリシア  美浦・加藤征厩舎
6月1日に美浦に入厩するも、疲労の蓄積が大きかったためすぐに放牧に出された。大事には至らなかったが、現在も歩様に違和感があるということで、再入厩にはまだまだ時間がかかりそうだ。2011年ケンタッキーダービー馬(アニマルキングダム)の半弟ということで話題になっている同馬だが、Mr. Greeley産駒の良績が短距離ダートに集中している点は見逃せない。マイルでさえこなせない産駒も多く、POG期間においては短距離ダート2勝で打ち止めとなってしまう可能性も高い。
ミーハー値:70  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:10


(2012.06.28)


リグヴェーダ
牡 父:ディープインパクト 母:ニキーヤ 栗東・池江厩舎
兄にゴールドアリュール、ゴールスキーがいる追分ファームを代表する期待の良血馬だが、今年に入ってから骨瘤や皮膚炎の症状に悩まされている。特に皮膚炎は投薬治療を控えると再発してしまう現状で、完治にはまだまだ時間がかかりそうだ。当然、騎乗調教や坂路入りも控えられており、デビューはかなり遅れてしまうだろう。兄姉を見ても焦って早くから使うような血統ではないのがせめてもの救いだが…。
ミーハー値:80  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:30

ネオウィズダム
牡 父:ネオユニヴァース  母:ゴレラ  栗東・矢作厩舎
ダービー馬ディープブリランテと同じ矢作厩舎×サンデーレーシングのタッグ。そのディープブリランテよりも『現時点では上』と調教師が発言したことから、POGでの人気が一気に過熱した。過去にもこの手の評判馬は多くいたが、その発言どおりになることはごく稀だった。しかし、同馬の評判は日に日に増しており、先日行われた第2回産地馬体検査でも関係者から高い評価を受けていた。このまま北海道に滞在し、札幌開催でのデビューを予定。“ネオの当たり年”と言われている今年、真打ちの登場はもうすぐだ。
ミーハー値:50  放談Aの期待値:80  放談Xの期待値:100

ロゴタイプ
牡 父:ローエングリン  母:ステレオタイプ  美浦・田中剛厩舎
祖母スターバレリーナはローズS勝ち馬。近親にはオリーブクラウン、アグネスラズベリ、グランパドドゥなどがいて、この一族からは牝馬の活躍馬が多く出ている。同馬は牡馬で、しかも父はローエングリン。とりわけ強調材料はないが、最終追い切りでは同格を圧倒する動きを見せており、『スタートも速く、追ってしっかり』と陣営はまずまずの評価。今週の日曜函館芝1200mでデビューする予定。ここまで新馬勝ちがないローエングリン産駒だが、この馬で初勝利なるか注目。
ミーハー値:10  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:40


(2012.06.21)


ラストグルーヴ
牝 父:ディープインパクト  母:エアグルーヴ  栗東・藤原英厩舎
11年の1歳セレクトセールにて3億6000万円で落札された説明不要の超良血馬。4番仔のソニックグルーヴこそ未出走で引退したが、アドマイヤグルーヴ、フォゲッタブル、ルーラーシップなどデビューした産駒は全て3勝以上挙げており、この馬も無事にデビューさえできればまず大ハズレはないだろう。唯一の欠点は遅咲きであることか。絶対能力の高さで活躍していた産駒も多いが、本格化はいずれも3歳秋以降の印象。藤原英厩舎も馬の成長に合わせてじっくりやっていく厩舎なだけに、ダービールールのPOGでは1、2勝で終わる可能性も…。
ミーハー値:100  放談Aの期待値:70  放談Xの期待値:60

ジョーヌドール
牡 父:アグネスタキオン 母:アビ 美浦・二ノ宮厩舎
NHKマイルC→日本ダービーの変則二冠を達成したディープスカイの全弟…と言っても母アビからは他に目立った活躍馬も出ておらず、全姉のルサビもわずか1戦(16着)で引退してしまった。これまでの兄姉に比べれば順調に来ている(5月初旬に入厩し、ゲート試験合格後は成長を促すために放牧)が、やはり『ディープスカイが特殊だった』と考えるのが妥当だろう。特別強調すべきバックボーンもなければ、兄と肩を並べるような評判もオーラもない。
ミーハー値:70  放談Aの期待値:10  放談Xの期待値:20

クラージュドール
牡 父:キングカメハメハ  母:レクレドール  栗東・池江厩舎
母レクレドールはステイゴールドの全妹で、自身も現役時代に重賞2勝を挙げた。産駒から目立った活躍馬は出ていないが、血統的にはいつ大物が出ても不思議はないだろう。3番仔である同馬は530キロを超す大型馬。スクミやコズミが出るなど体質面での強化も課題となっており、まだまだ時間がかかりそうな印象だ。今後の成長に期待したい。
ミーハー値:30  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:10


(2012.06.14)


ファイアマーシャル
牡 父:ディープインパクト 母:ブッシュファイヤー 美浦・国枝厩舎
母ブッシュファイヤーは米GI3勝。現役引退後に社台ファームが約2億円で購入し日本に輸入した期待の繁殖牝馬だ。半兄で初仔のフィーバーウェイブ(父フジキセキ)は開腹手術の影響でデビューが遅れているが、同馬の調整過程は至って順調。6月13日に行われる第2回産地馬体検査を受検し、そのまま札幌開催でのデビューを予定している。素質馬の多い国枝厩舎の中でも『文句なし!』とトップクラスの評価を受けており、今からデビューが楽しみだ。
ミーハー値:50  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:80

トーセンリュー
牡 父:キングカメハメハ  母:マイケイティーズ  栗東・大久保龍厩舎
2番仔アドマイヤムーン(父エンドスウィープ)の活躍もあって、マイケイティーズの仔は毎年高額で落札されPOGでも人気になっているが、値段に見合った活躍をした馬はここまで出ていない。2億6000万の値が付いた同馬も過信は禁物だろう。ただ、アドマイヤムーン以来のミスプロ系種牡馬との配合。キングカメハメハ×母父サンデーサイレンスも好相性で大ゴケは考えづらい。7番仔プレイ(父ロックオブジブラルタル)ぐらい走れば…。
ミーハー値:90  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:70

マイネルゼータ
牡 父:ディープインパクト  母:ノーチェリンダ  美浦・斉藤誠厩舎
母ノーチェリンダはチリGI馬で、最優秀3歳牝馬と最優秀芝牝馬に選出されている。兄姉に活躍馬はいないが、ディープインパクト×チリGI馬はアネモネSを勝ったパララサルーと同じで、配合の質自体は上々。ただ、ご存知のように“走るマイネル”はこの手の馬ではない。事実、ビッグレッドファームのディープインパクト産駒はここまで0勝。今週6月10日の東京芝1800mをウィリアムズ騎手でデビュー予定だが、ここは相手も揃っており厳しい競馬が予想される。
ミーハー値:20  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:5


(2012.06.07)


レッドアリオン
牡 父:アグネスタキオン 母:エリモピクシー 栗東・橋口厩舎
全兄はスワンS、デイリー杯2歳Sの勝ち馬リディル。半兄クラレントもデイリー杯2歳Sを勝ち、NHKマイルCで3着と好走した。現在は吉澤ステーブル分場に移動し、早期デビューを目標に調整されている。時折やんちゃな面を見せるなど気性面で成長の余地は感じさせるが、ここまでは至極順調。デイリー杯2歳Sだけでなく、兄達の果たせなかったクラシック制覇に期待がかかる。
ミーハー値:70  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:30

シェーンメーア
牡 父:Arch  母:Chatham  美浦・藤沢和厩舎
父父がKris S.ということもあってか、『シンボリクリスエスの再来』とまで言われている同馬。5月上旬に入厩後はここまで順調に調整されており、3回東京4日目の芝1800m(鞍上は内田博騎手)でのデビューを予定している。ただ、厩舎のスタイルからロベルト系の馬を扱うのはやや不向きな印象。Arch産駒もダートでの良績が目立っており、シンボリクリスエスほど抜けた力があるのならともかく、この時期の芝で初戦からというのは…。
ミーハー値:30  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:48

エーシンマックス
牡 父:Dalakhani  母:Midnight Angel  栗東・西園厩舎
日本では馴染みの薄い父Dalakhaniだが、自身は凱旋門賞の勝ち馬で、種牡馬としてはBCターフを連覇したコンデュイットを輩出。また、母Midnight Angelは独オークス2着馬。近親にダービー馬エイシンフラッシュがいる血統で、まさにクラシックディスタンスに適した配合と言えるだろう。早くから『栄進軍団の一番馬』との呼び声も高く、今夏のデビューに向けてここまで順調に調整されている。唯一の不安は日本の馬場に適性があるかだけ。こなせるようなら来春が非常に楽しみ。
ミーハー値:50  放談Aの期待値:MAX  放談Xの期待値:50


(2012.05.31)


コナブリュワーズ
牝 父:キングカメハメハ 母:アンブロワーズ 栗東・平田厩舎
母アンブロワーズは函館2歳Sを快勝し、続く阪神JFを2着と早期から活躍。その後は目立った活躍ができなかったが、POGにおいてこの早熟性は大きな魅力だ。同馬も5月19日に函館競馬場に入厩し、母と同じ函館2歳Sを目標に調整されている。『母譲りのいいスピードを持っている』とのことで評判も上々。速攻系として2歳戦での活躍に期待。
ミーハー値:40  放談Aの期待値:50  放談Xの期待値:30

ディアマイベイビー
牝 父:ディープインパクト 母:オールザウェイベイビー 栗東・松田博厩舎
半兄ゴスホークケンは朝日杯FS勝ち馬。同馬は4月19日に入厩し、5月11日にゲート試験に合格。開幕週デビューも視野に入れ、ここまで順調に調整されている。ただ、早期デビューのディープインパクト産駒というのは大成しない傾向があり、去年評判だった全兄ダノンドリームも5月23日現在未勝利。過大評価し過ぎるのは禁物。
ミーハー値:60  放談Aの期待値:20  放談Xの期待値:20

ディオジェーヌ
牝 父:ディープインパクト 母:フォーシンズ 栗東・石坂厩舎
ジェンティルドンナで牝馬二冠を達成した石坂厩舎が、次世代の牝馬クラシック候補として期待するのがこの馬。430キロ台の小柄な馬体で気性面の幼さも目立っていることから、肉体面でも精神面でも成長待ちの段階だが、現時点でも力強い動きを見せており、今後の成長しだいでは非常に楽しみな馬になりそう。ディープインパクト×母父Sinndarは素質馬ムーンリットレイク(5戦4勝)と同じで、配合レベルも◎。
ミーハー値:30  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:80


(2012.05.24)


ラウンドワールド
牡 父:ディープインパクト 母:グレースランド 栗東・松田博厩舎
半兄ドリームパスポートは皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞2着とクラシック戦線で活躍。その後、良質な産駒に恵まれていない母グレースランドだが『今年はデキが違う』と関係者。大き過ぎず小さ過ぎずのバランスの取れた好馬体が印象的で、すでに入厩してゲート試験合格を目指し調整されている。牝馬に活躍馬が多い松田博厩舎だが、久々に牡馬クラシックを狙える大物の予感。
ミーハー値:70  放談Aの期待値:70  放談Xの期待値:70

アイディオロジー
牡 父:アグネスタキオン 母:アーキオロジー 栗東・野中厩舎
全兄アストロロジー、半兄アルキメデス(父アドマイヤムーン)はPOG期間内に2勝をあげる活躍。気性の激しさが出世を妨げていた感もあるが、どちらも素質があったのは間違いない。当然この馬にも期待がかかるが、厩舎が上2頭と変わるのは少し気になるところ。『兄と比べて気性は穏やか』なのがせめてもの救いか。堅実な血統のわりに人気は無さそうで、ヒット狙いの下位指名なら狙うのもアリ。
ミーハー値:30  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:20

ライフトップガン
牡 父:マヤノトップガン 母:ダンツクインビー 栗東・角田厩舎
母ダンツクインビーはチューリップ賞3着、桜花賞5着。血統的に地味な印象は否めないが侮るなかれ。育成しているヤマダステーブルでの評判はトップクラスで、500キロを超える雄大な馬体からは想像もつかないほどのシャープな動きを披露している。ここまで順調にきているが、焦らず秋の王道デビューを予定。人気になることはまずなく、存在すら知らない人も多いだろう。カッコよく決めたい方に是非オススメの1頭。
ミーハー値:0  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:10


(2012.05.17)


スイートメドゥーサ
牝 父:アグネスタキオン 母:ローブデコルテ 栗東・松元茂厩舎
07年オークス馬ローブデコルテの初仔。すでに入厩して時計も出しているように、デビューに向けて順調に調整されている。サンプルこそ少ないが、アグネスタキオン×母父Cozzeneという配合からはブロードストリートが出ているのも強み。ベガやエアグルーヴを除けばオークス馬の仔に活躍馬がいない点は不安だが、同期のウオッカやダイワスカーレットが出走しなかった準オープン級のオークスだったので(笑)。
ミーハー値:70  放談Aの期待値:40  放談Xの期待値:60

カレンバッドボーイ
牡 父:ディープインパクト 母:ロレットチャペル 栗東・橋口厩舎
マウントシャスタやボレアスの活躍で話題沸騰のディープインパクト×母父フレンチデピュティ。同馬主であるカレンブラックヒルのGI制覇も手伝って、同馬もそこそこ注目されるだろう。ただ、前出2頭の母であるクロウキャニオン自身がディープインパクトと相性がいいだけで、母父フレンチデピュティとの配合自体は黄金配合でも何でもないかもしれない。橋口厩舎だけに大ハズレは考えづらいが、同配合を狙うなら素直に全弟(カミノタサハラ)を指名した方が賢明だろう。
ミーハー値:30  放談Aの期待値:30  放談Xの期待値:20

エピファネイア
牡 父:シンボリクリスエス 母:シーザリオ 栗東・角居厩舎
母シーザリオは日米オークス馬。キングカメハメハが種付けされた兄姉(トゥエルフスナイト、ヴァイオラ)は“競走馬として大成は厳しい”とひと目でわかるほどだったが、父が変わったせいか3番仔にしてようやくデキのいい産駒が誕生した。シンボリクリスエス産駒らしい大型馬でも動きに重苦しさを感じさせず、走る事に対して前向きな気性が目を引く。この馬が走らなかったら、シーザリオ の繁殖能力を疑問視していい。
ミーハー値:60  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:20


(2012.05.10)


スクワドロン
牡 父:クロフネ 母:ホワットケイティーディド 栗東・橋口厩舎
5連勝でスプリンターズSを制したスリープレスナイトの全弟。母が高齢なのは気になるが、同馬の調整過程は至って順調。4月19日に栗東トレセン近くにあるNFしがらきに移動し、態勢が整い次第入厩する予定。『スピード能力は相当』とのことで、即戦力としてはもちろん、短距離〜マイル路線なら芝・ダート問わず幅広い活躍ができるはずだ。
ミーハー値:70  放談Aの期待値:60  放談Xの期待値:30

ウインドストリーム
牝 父:アグネスタキオン 母:ベユーズラッシー 栗東・音無厩舎
母ベユーズラッシーは米GIII勝ちを含む計9勝。パララサルー、アンチュラスなど1年目から牝馬の活躍馬を輩出しているGIサラブレッドクラブの中でも“目玉”として期待されている1頭だ。アグネスタキオン×Danzig系牝馬という配合から距離に限界はありそうだが、その分スピード能力には目を見張るものがある。怪我なく順調に成長すれば、仁川の大舞台も見えてくる。
ミーハー値:30  放談Aの期待値:70  放談Xの期待値:90

エルミラドール
牝 父:ジャングルポケット 母:アドマイヤサンデー 栗東・笹田厩舎
全兄姉にはアヴェンチュラ、トールポピー、フサイチホウオーなど活躍馬ばかり。ただ、ひとつ上の全姉(エンジェルフォール)は2度の骨折で未出走。やや勢いに陰りが見えてきたところで、角居厩舎の手元からも離れた。同馬はここまで順調で、6月2日の新馬戦(阪神芝1600m)でのデビューが予定されているが、アドマイヤサンデー好きならともかく、新規で飛びつくほどの魅力も強調材料もない。
ミーハー値:90  放談Aの期待値:10  放談Xの期待値:10


(2012.05.03)


【放談A】 『POGは俺と競馬を繋ぐ最後の絆』の名言を残した(自称)最強の負け組も、昨年はグランデッツァ、ファイナルフォーム、オメガホームランらの活躍で放談唯一の勝ち組となった。『騒ぐな。時代が俺に追いついただけ』と本人は調子に乗りまくっているが、守る者ができてから年々覚醒している感もあり今年も軽視は禁物。ただ、この男が勝ち組になるようでは放談存続の危機でもある。

【放談X】 放談Aの直属の先輩で、『だぜ!』が口癖の日刊競馬の癒し系担当。昨年は、エヴァンバローズ(3戦連続ビリ→引退)、オメガマイトガイ(1戦ビリ→引退)、サンライズチケット(デビュー戦競走中止→引退)とPOG放談史上最強の負けっぷりを披露した。大敗の理由は、今話題の某人気芸人にキャラをインスパイアされたショックと噂されているが、年々増していく凶暴性はもはや誰も止めることはできない。必殺技は先輩百●拳。

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