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アドミラブル
 多少の馬場差はあれど、未勝利の勝ち時計1分45秒8は同時期に行われた毎日杯(1分46秒5)よりも速く、青葉賞の勝ち時計2分23秒6はダービーレコード(2分23秒2)と僅差。3連続の中3週、8枠18番、鬼門の青葉賞ステップと死角は多いが、能力はGI級と判断していい。【放談A】


レイデオロ
 ホープフルS→皐月賞というローテーションはさすがに厳しかったが、直線の脚色は際立っていた。叩き2戦目で大一番。型通りに良化している今回は牝系に入っているRobertの血も騒ぐだろう。藤沢厩舎待望のダービー制覇の時は来た。【放談A】


スワーヴリチャード
 右回りが不向きなのは戦前からわかっていたことで、皐月賞の結果(6着)に悲観する必要はない。スタートを決め、直線も右手前のまま脚を見せたことはむしろ収穫があったと捉えていいだろう。今回は待望の左回りで枠も理想的。共同通信杯のような、内々をロスなく先行して直線抜け出す形がとれれば。【放談I】


サトノアーサー
 皐月賞は合わないと判断し、ダービー一本に目標を置いて調整されてきた点は好感。きさらぎ賞で皐月賞3着馬、毎日杯で皐月賞馬と接戦しているように能力差もない。ただ、最終追い切りではカカり気味になり、距離延長に若干の不安を感じさせた。初の長距離輸送、初の左回りなど未知数な部分が多いのも事実。【放談I】


放談Iの妄想
 皐月賞は内有利の高速馬場。それを四角後方ではさすがに厳しかった印象の◎カデナ。それでも勝ち馬から0.5秒差(9着)なら悲観する内容ではないと判断。広い東京コースは歓迎で一変に期待する。
 強力な逃げ馬不在で先行力が生きそうな〇アルアイン。この条件に適性があるかは微妙なところだが、皐月賞馬はやはりダービーで重視しなければならない。
 厳しい流れの皐月賞を四角先頭で4着に踏ん張った▲クリンチャー。ここも展開利が見込める。距離延長も歓迎だろう。


放談Oの妄想
 ディープインパクト産駒の特徴の1つに“重賞(GI)初出走”時の成績が良いというのがある。天才型は厳しい経験や鍛錬を積むことよりも、ストレスを溜めないことの方が重要だということ。
 GI初出走の◎アドミラブル。中3週の競馬が3回続いている厳しいローテーションではあるが、3戦いずれもド楽勝。ストレスが溜まるようなレースはしていない。
 同じくGI初出走の〇サトノアーサーが相手本線。


放談Aの妄想
 今年のPOG成績は決して褒められたものではないが、夢だけは見れたと思う。9月25日、阪神競馬場芝1800mの新馬戦。1位指名馬ムーヴザワールドが好メンバー相手に好時計で快勝した。晩成血統があの時点であの勝ちっぷり…当然のように5月28日を強く意識した。
 しかし、蓋を開けてみたらどうだ。ダービーの出走馬にムーヴザワールドの名前は無く、代わりにいるのがその新馬戦で2.2秒もの圧倒的着差をつけたはずのアドミラブル。しかも専門紙各紙が本命級の評価で1番人気濃厚のようだ。
 なぜこのような逆転の現象が起きたのか理解できない。『だから競馬は面白いのよ』……そう言いたいところだが、生憎全く面白くはないし、むしろ不愉快で理不尽だ。
 ぶっつけ本番の皐月賞で“次”を予感させた◎レイデオロ。せめて馬券くらいは『だから競馬は面白いのよ』と言いたいものだ。単勝。



(2017.05.27)







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